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ショットブラスト

ブラスト加工とは?

金属やセラミックなどの加工対象物に砂や鉄などの粒子を高速に打ち付けて、表面を削ったり微細な凸凹(アンカーパターン)を付けたりする処理をブラスト加工と呼びます。

バリの除去、表面研削、梨地加工のような模様付けなど広い意味での研削に用いられますが、金属の表面などに残留圧縮応力を付与させることにより、ばねやギアなどの疲労強度の向上、耐応力腐食割れの向上等にも用いられています。 特殊塗装の下地作りとして行います。

それぞれのブラスト加工の違い

当社では、3種類のブラスト加工を承っております

  • サンドブラスト

    珪砂(粉)などの研創材を圧縮空気などの方法で加工面に吹き付ける方法です。

    珪砂を吹き付ける

  • グリットブラスト

    研創材にグリットと呼ばれる先鋭な稜角を持つ鋳鉄または鋳鉄粒を用いる方法です。

    尖った鉄の粒子を吹き付ける

  • ショットブラスト

    研創材に鋼球(通常は球状)を用いる方法です。

    細かな鋼球を掃射する

ブラスト加工の効果

  • サビ落とし・汚れ落とし

    金属製品などの表面に付着したサビや油汚れを削り落とすことにより、腐食の進行を抑え、見た目も綺麗な状態に戻します。
    古塗装のはく離、鋳物・精密鋳造の砂除去、真空蒸着装置のクリーニング、ゴム金型などの汚れ落とし等にも適しており、薬品等を使わない無公害・省力手法として広く利用されています。

  • 金属表面のバリ除去

    ダイカストばり・切削ばり・樹脂成型ばりなどの薄ばりの除去、集積回路等の極小部品のばりから金属の切削・穴開けによって生じるばりの除去まで、 加工対象物の表面を研磨することにより、細かなバリを落として表面を滑らかにします。

  • トータルコストの削減

    加工対象物の表面に微細な凹凸を付けることにより、塗装施工時に加工物と塗料との密着性が高まり、塗装被膜の浮き上がりやサビによる腐食が発生しにくくなります。
    塗装のみを行う場合よりも外観の美しさや防腐効果が長期間維持できるので、補修の期間を延ばすことができるため、結果的にコストの削減になります。
    屋外設置の看板や補修作業が大掛かりな柱などにもおすすめです。

  • 外観の装飾

    ブラスト加工を行うことで加工対象物の表面に付いた微細な傷が消え、表面に一様に付けられた微細な凹凸により半光沢の梨地仕上げの状態となります。
    文字通り、梨の肌のようにする加工方法です。機能的には保油性向上、防眩、すべり止め、キズ隠しなどに応用されています。逆に梨地加工することにより滑り性をよくする加工も出来ます。

    施工事例

ブラスト加工でできること

  • 様々な大きさのものに塗装ができます

    サンド/グリットブラストは5トン以内、トラックで陸上輸送できるサイズなら対応可能です。
    5トンを超える加工物は形状によっては対応できない物もございますので、ご相談下さい。
    また、サンドブラストとグリットブラストは、出張による現地施工も承りますので、制限以上の物や固定されていて動かせない物でも対応可能な場合がございます。
    ショットブラストは、弊社保有の加工機にて処理できる大きさまでとなりますが、加工機ごとに処理可能な形状や大きさが異なりますので、お手数ですが個別にご相談ください。

    大抵の形状の物は加工できますが、クレーンで吊り上げることが難しい物や特殊な形で外からブラスト掃射を当てられない物など、稀に加工ができない場合もございます。 特殊な形状の物は、お手数ですが事前にご相談ください。

  • 様々な素材の物に加工ができます

    ある程度の強度がある材質であれば、加工することが出来ます。

  • 溶射の下処理

    溶射は塗装と比べて被膜の接着力が弱いので、溶射の場合は必ずブラスト加工を行って接着力を高める必要があります。

  • 出張による、現場での施工もいたします

    ブラスト加工の注意点

    ブラスト加工は、加工物の表面に高圧力で研掃材を掃射しますので、加工物の形状や材質によっては歪みが発生する場合があります。
    特に薄い板状の物を加工する場合は、歪みが発生しやすくなります。
    薄板部分を含む加工物のブラストを検討されている場合は事前にご相談下さい。
    (薄板の場合、両面をブラスト処理することで歪みを抑えることができます。)
    また他の、加工物でもミクロン単位の削れや盛り上がりが発生しますので、機械加工品など高い精度が必要な加工物には、マスキングする必要があります。 お手数ですが図面などで事前にご相談ください。

    加工目的や加工物の材質によって、サンド/ショット/グリットのいずれかが適している場合や、どの加工方法でも対応可能な場合がございます。
    お気軽にご相談ください。

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